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木曽路の旅

主な交通手段が徒歩だった時代、各地の街道沿いには旅行者が宿泊するための旅籠が宿場町を形成し栄えていました、しかし鉄道や自動車の発達により宿場はその役割を終え徐々に衰退していきます。ただ現代になっても当時の面影を残したままの宿場町が各地に存在し地元の方々によって大切に保存されています。

50歳を過ぎて、そろそろ体力の衰えを感じる年代となり、今のうちに興味のあることは何でも体験しておきたいという願望が強くなっています、そこで以前から訪れてみたかった江戸時代の風情を残した宿場町に行ってきました。

今回は下諏訪宿から馬籠宿までの中山道(一部区間を木曽路、木曽街道と呼ばれています)沿いの宿場町を一つ一つ見て回ります。中でも奈良井宿、福島宿、妻籠宿、馬籠宿は観光客に人気の定番スポットとなっています。

 

 

奈良井宿

奈良井宿は難所の鳥居峠を越える旅人、または越えてきた旅人の多くが宿泊するため、奈良井川沿いに約1kmにわたって町並みを形成する日本最長の宿場町であり、その様は「奈良井千軒」と謳われ木曽路随一の賑わいだったそうです。1978年重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

 

妻籠宿

妻籠宿は明治期以降、交通機関の発展や経済成長によって伝統的な宿場の町並みが徐々に姿を消してゆく中、いち早く地域を挙げて景観保全活動に取り組み、江戸時代とほぼ変わらない状態を保存しています。そして1976年重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地の一つに選ばれています。

 

馬籠宿

馬籠宿は1895年(明治28年)と1915年(大正4年)の大火により街並みの大部分を消失してしまいますが、その後復元された街並みは現在多くの観光客で賑わっています。また島崎藤村生誕の地としても有名です 。

 

 

三つの宿場の街並みを動画にまとめてみました

 

 

現代の旅行では早く目的地に着くことが優先されがちですが、江戸時代の人たちは街道をのんびり歩いて、ちょうど飽きてきた頃に名所旧跡や景勝地が現れて、それを見て楽しんだり和んだり、さらに土地の特産物や名物の菓子を食べながら、出会った人たちと交流したりと、今で言うアトラクションやイベントを満喫していたのではないかと思います。たまには目的地までの道中を楽しむのんびり旅行もいいかもしれないと感じました。