完全埋伏智歯の移植
完全埋伏智歯を移植する、、こういったチャレンジ症例はあまり引き受けないのですが、この患者さんの担当歯科医は左下７番が歯根破折により保存不能、抜歯を行いインプラント治療を提案されたそうです。
ところが患者さんは使っていない自分の歯を有効活用する治療法はないのかとインターネットで調べた末に、当院のホームページにたどり着いたそうです。
そこで完全埋伏した親知らずを移植してほしいと、現在お住まいの千葉県から稲城まで片道２時間かけて来院されました。
７番は歯根破折し保存不能、その下に親知らずが埋まっています
７番の抜歯を行い、完全埋伏していた親知らずを７番の位置に固定します
術後１週間が経過、抜糸時の様子
術後３週が経過、無事生着し根管治療を行います
根管充填完了
支台築造を行い印象採得
補綴物装着、治療完了です
正直ここまで難しいケースは行なったことがないので成功する確率はかなり低いですよ、とお話させていただいたのですが患者さんの強い希望により移植処置をすることに。幸運にも良好な結果を得ることができました、今後いつまで機能し続けるかはわかりませんが、まずは患者さんの執念のおかげですね。
