甲斐の猿橋へ
山梨方面に所用があり滅多に来る機会も無い土地なので、帰りに寄り道でもしてみようかと思い立ち大月市の観光名所「名勝猿橋」に行ってみました。
「甲斐の猿橋」は「岩国の錦帯橋」「木曽の棧」などと並ぶ日本三奇橋のひとつで歌川広重の「甲陽猿橋之図」などにも描かれています。断崖絶壁に掛けられた橋の風景もさることながら構造もまた興味深く、橋脚を全く使わずに鋭くそびえたつ両岸から張り出した四層の刎ね木(はねぎ)によって支えられている橋は大変めずらしいそうです。
猿橋は旧甲州街道の要地としてかつては多くの人々が往来し、この眺めを見て当時の人々は旅の疲れを癒したことでしょう。付近の街道沿いにある鳥沢には宿場町の面影を残す建物が多く残っており当時の雰囲気が伝わってきます。普段は中央自動車道であっという間に通り過ぎてしまう場所ですが、こうして旧街道をのんびり探索すると色々な発見があり感動させられます。