小児の定期検診は虫歯予防だけではない
小児の定期検診では虫歯の有無だけでなく、理想的な歯並び(咬合)を獲得するために成長過程や口腔内の変化をたえず観察し、デジタルカメラで口腔内写真の記録を残しています。
私は矯正専門医ではないので難しい矯正治療はできません、しかし小児の乳歯列から永久歯列に生え変わる過程において歯科医が介入しなければいけない状況にはたびたび直面します。
乳歯を適切な時期に抜歯する、小帯の位置異常を改善する、不適切な位置に萌出した永久歯を適切な位置に誘導するなど。
当院では永久歯列が完成する中学生くらいになるまでは6カ月に1回の定期検診を受けていただくことをおすすめしています。

(ケース1) 右上2番が捻れて萌出してきました

このままではこれから生えてくる永久歯にも影響を及ぼす可能性があります

ゴムの力で歯を回転させていきます

正しい向きになりました、その後、装置を外し経過観察していきます

(ケース2) 右上1番が反対咬合になっています、このままでは顎がずれて成長する可能性があります

ブラケットとワイヤーを装着すると

2週間ほどで前方にジャンプします

(ケース3)左右1番の正中離開と若干の過蓋咬合です

装置をつけて

左右1番に圧下の力を加えながら隙間を閉じていきます

上唇小帯を切除します

きれいな歯並びになりました
小児の定期検診。ただ歯を磨いてフッ素を塗っているだけのように見えますが、観察することこそ最も大切なこと、そして適切な時期に適切な処置を施すというのがとても大事なことだと考えています。