歯周病と喫煙
『非喫煙者に対する歯周病の発症は喫煙者で３．９７倍（１日３１本以上のヘビースモーカーでは５．８８倍）過去の喫煙者で１．６８倍（３年未満３．２２倍、１１年以上１．１５倍）であることから喫煙者は非喫煙者に比べ歯周病にかかりやすい。また歯周疾患の進行速度も２倍早い。禁煙してもすぐにはリスクは消えず、禁煙期間が長くなるとリスクが減少し、１１年以上禁煙すればリスクは非喫煙者と同程度になる。喫煙者は治療により良好な結果が得られても、後戻りする可能性は大きい。』引用 関野愉 小牧令二 著
たばこを吸っていると約４倍から６倍の歯周病リスクが高まり、たとえ禁煙したとして１１年以上経過しないと非喫煙者と同じレベルまで戻らない。。
たばこを吸っている人または吸っていた人にとっては恐ろしい統計だと思います
ただいつも悩むのはタバコはよくないと思っていても、
それを患者さんに強く言うべきかどうかで悩みます
そもそもタバコが体に悪いなんて、本人が一番よく解っているはず。。
タバコは嗜好品であり、自分の趣味嗜好に口出しされるのは嫌なものですよね
だからと言ってほっとくわけにもいかないですし、こういった統計的なことを一般的知識として広く知ってもらうしかないと考えます。
