アジア口腔インプラント学会&専門医取得個別相談会in六本木
3月17日18日はアジア口腔インプラント学会と同時に行われた専門医取得個別相談会に参加してきました。
相談会に参加した受験予定者は私を含め12名、指導にあたる委員会の先生方が食事もとらずに朝から夕方までノンストップで症例の審査をされている姿に頭が下がる思いでした。
口頭試問に使われる審査対象は20症例です。術後3年が経過したインプラント症例で、最低条件はインプラントはもちろんそれ以外の歯も3年間変化がないこと、3年の間に別の歯を治療していたり、病変が疑われる透過像があったり、歯石がついているだけでも不適当とみなされます。
これは最初の審査診断、治療計画の立案が一口腔単位で正確に行われているかどうか、3年間のメインテナンスにおいて適切に患者指導がなされているかどうかを判断するためだと思います。しかし実際の臨床では「少し怪しいけど特に症状がないのでしばらく様子を見ましょう、何かあれば治療しましょうね」といった流れは多々あるので、試験に提出する20症例はとてもハードルが高く、さらに不備なく資料を揃えることにとても苦労します。