ブラックトライアングル
『歯と歯の間のすき間』のことで黒く見えるのでそう呼ばれています
このすき間は歯周病や加齢によって出現し、元に戻すことはできません
(歯冠形態を変えることによって相対的に目立たなくすることはできますが)
しかし例外的に歯間歯肉が上がってくるケースがあります
これは骨頂からの歯肉貫通部を術者主導で設定できるインプラントの場合
①<インプラントのフィクスチャーの鏡面処理してある部分><アバットメントの歯肉接触部分><上部構造の縁下部分>を合わせた長さ
②インプラントと隣在する天然歯もしくはインプラントとの距離
③フィクスチャーから上部構造までの立ち上がりの角度
以上の三つの要素がバランスよく成立した場合、歯肉は成長します
しかし骨量や歯肉の厚みが限られている場合残念ながらブラックトライアングルが出現してしまいますので、歯間ブラシの使用が必要となります。
ブラックトライアングルの消失は審美的な目的も大きいですが、
食渣の停滞や清掃性の面において有効です。
当然のことながら天然歯にブラックトライアングルを発生させないためには
日々の正しい歯ブラシと若いころからの定期的な検診がとても重要です。