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子供の矯正治療について

急激に身長が伸びる思春期成長期前のお子さんは、顎の骨格が成長発育途上でとても柔軟です
この時期に成長を促したり抑制したり、問題を取り除くことによって、その後の成長期に問題が拡大せずバランスの良い骨格の成長が実現できます
こういった治療を矯正歯科では「一期治療」と言います(一期治療終了後、経過観察を経て、永久歯列の完成後に行う仕上げの治療を「二期治療」と言います)

一期治療が功を奏すると、歯を並べる際に抜歯せずにすんだり、外科処置をせずに骨格の改善が出来るなど大きなメリットがあります、また一期治療のみで正常咬合になれば、そのまま治療終了となります。

 

 

引用:「子どもの不正咬合 一般歯科医に伝えたい考え方と早期発見のポイント39」井上裕子 著

 

 

 

 

<一期治療で前歯の交叉咬合を改善した症例>

 

 

小児矯正

写真は9才の男の子です。前歯が交叉咬合になり、このままでは成長とともに骨格がずれていく可能性があります

小児矯正

そこでブラケットを装着して矯正治療を行います

小児矯正

術中咬合面観

小児矯正

移動後正面観(1ヶ月後)

小児矯正

移動後咬合面観(1ヶ月後)

小児矯正

ブラケットを除去した術後正面観
その後は永久歯列完成まで経過観察をしていきます

 

 

 

 

 

<一期治療で前歯部反対咬合を改善した症例>

 

 

小児矯正

術前の状態

T4K使用開始から6ヶ月後

T4K使用開始から6ヶ月後

T4K使用開始から12ヶ月後

T4K使用開始から12ヶ月後

 

 

 

 

子供の矯正治療(一期治療)は思春期成長発育期前の期間限定の治療法です。貴重なタイミングを逃さないために、またわずかな問題も見過ごさないように定期的に検診を行うことが大切です。